私たちは2025年11月、SETSUO KANO氏のご自宅兼アトリエを訪問する機会に恵まれました。

SETSUO KANOの作品は、日本美術がもつ静謐で精神的な美を深く理解していたアーネスト・フェノロサの想いに敬意を捧げるものです。

KANOの作品は、日本的美意識の根幹である「無常」の思想に根ざし、移ろいゆく一瞬の中に宿る、かたちを持たない永遠の美を追い求める視座を受け継いでいます。

聖なる寺院での展覧会や、《残響(Zankyō)》シリーズの制作を通して、彼はフェノロサが愛した「空(くう)」の美、そして精神的なかたちの美を現代に蘇らせようとしています。

SETSUO KANOは、満ちあふれる創造のエネルギーとともに制作を続け、日本美術の過去と未来を結びつける新たな架け橋を生み出しています。

フェノロサ・ファミリー

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